夢のような話・・・は所詮「夢」
こんな夢のような話があっていいのでしょうか。あったらすばらしい! 昨日からの続きとなります。
もし、この営業マンの話が真実ならば、それはとても素晴らしい話です。150万の元手が翌月には300万。そこで、私なら その300万で2口商品をさらに買い足します。すると翌月には600万。こんどは4口買います・・・・この繰り返しで1年も続ければ10億円になります。
数年で、松坂のメジャー移籍の契約金くらいになりますね。大富豪ですね(*^^)v
そう考えただけでも、おかしな話です。10億稼いでいて、新規の顧客を開拓したら10万円くれるという仕事はしないでしょう^^; そもそも、ハイリターンにはハイリスクがつきもの。ギャンブルがいい例ですね。必ず勝てる勝負では儲けも薄いものです。営業マンの話の中にリスクを感じさせるものが無いというのは、まず疑う要件になります。それに、300個の内、280個を自社の営業マンがきちんと販売するのであれば、他人に利益をわざわざ吸い取らせなくても、自分で売って自分で儲ければいい話です。
自分の下に、子会社を作って、そこの収益からマージンが入るという話も、微妙に無限連鎖講を感じさせます。いわゆるネズミ講ですね。ネズミ講が成立しないのは、こう考えたらすぐわかります。まず親が1人いて、その下に10人の子を作ります。その10人がさらに各々10人の孫を作ります。この時点で総勢111人です。さらにその下ができると、1111人。さらにその下で11111人・・・あっというまに1億人になってしまいます。そんな大組織は聞いたことありません。もちろん、このシステムを商目的に使うと「無限連鎖講の防止に関する法律」というやつで摘発されます。
それと、営業マンが見せた預金通帳も疑わしい点がたっぷりです。まず、お金の振込に関しては、本人確認などありませんから、自分で勝手に他人の名前で自分の口座に振り込めます。「阿倍晋三」という名義で自分の口座にお金を振り込んで、「総理大臣からお金もらった」と冗談を言うことも可能なわけです。誰も信じないと思いますが^^; それと、キャッシュカードで出金しても、記帳しないと通帳には記載されません。つまり、大金を一時的に借りて、会社名義で振り込んで、何回か入出金をして記帳。最後にキャッシュカードで借りたお金を引き出して返却。通帳は記帳しない。これで、見せ金の出来上がりです。
話を聞いた後で、いったんは考えさせてほしいと別れました。私に相談を持ちかけてきた知人は、欲で目がキラキラ輝いておりました。「こりゃ~ええ話きかせてもろた。150万くらいなら、なんとかなる。こういう話を待っとったんじゃ。」・・・やる気マンマンです。どう思うかときかれたので、「やるかやらないかは、あなたの自由ですよ。ただ、私ならやりません。」そういって、ここに書いたような内容を説明しました。しかし、私としても迷うのは、もしこれが本当の話だとして、無理に引き止めて、せっかくの儲け話をふいにしてしまった・・・などと後から恨まれるのもいやなので、「私ならやりません。それしか言えません。」としか言いようがありませんでした。結局その人は、踏みとどまりましたが、しばらくの間は会うたびに、「あれ やっとったら 今頃は・・・。」などと愚痴られましたが。
それから数ヵ月後に、新聞に大きくその会社名が出ました。「八葉物流」という名前が。もちろんその後で、知人から感謝の言葉を頂きましたが、「昨日まで愚痴ってたくせに^^;」と思いながらも、ほっと胸をなでおろしました。


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