三国志について(2)
物語の大筋は、退廃した中国の統一を目指す、英雄たちの物語・・・というような内容で、実際の史実に基づいてはいるものの、かなり物語的に脚色されたり、創作された部分も多いので、すべてが史実であるとは言い難いのですが、ストーリーとしてはなかなか面白いものがあります。詳しくはこちら→「三国志」をご参照ください。
最終的には、魏(曹操)・呉(孫堅)・蜀(劉備)の三国での統一合戦となるのですが、物語終盤になると、曹操・劉備は年齢のため死亡し、その子供が後を継いでの話となります。曹操の後を継いだ子供(曹杯)は、野望に満ち溢れた性格で、劉備の後を継いだ子供(劉禅)は、金持ちのボンボンタイプ。劉備は死に際に、後見人である諸葛亮に、「国を任せる器でないと判断したら、劉禅を追放し、諸葛亮が国主として、蜀国を守ってくれ。」と遺言を残しますが、仁徳に厚い諸葛亮は、それができず、結果として蜀国は魏に下ることとなってしまいます。
こういった、人情物語が随所に見られ、物語に大きな幅を持たせています。劉備にしても、血筋は漢室の血を引く高貴な生まれとなっていますが、登場のしかたは、貧乏な、わらじ売りです。そんな貧乏な若者が、大国をまとめあげる国主となる、サクセスストーリーも見せ場のひとつでしょう。もちろん、最初からとんとん拍子にのし上がっていくわけではなく、わらじ売りの小僧とバカにされたり、戦果をあげても、その功績を横取りされたり、戦に破れて九死に一生を得たりと、紆余曲折を経て、一国の主となっていきます。その過程において、一番注目されるのは、劉備の仁徳です。力でねじ伏せようとする曹操とは対照的に、劉備は情を重んじます。それにより、劉備に心酔された各地の豪傑が、劉備の元に自然と集まるようになっていきます。
戦の場面も、計略を張り巡らせたり、味方の裏切りがあったり、欲に目がくらんだボンクラ武将がへまをやらかしたりと、見どころはいっぱいあります。残念なのは、あまりにスケールの大きな戦いのため、先に紹介したDVDの映画では、そのあたりがうまく表現できていない事です。予算の問題だと思いますが、戦場がちとさみしい感じをうけました。黒沢明とかが、メガホンを握っていたら、かなり違っていたのではないかと思いますが、総時間80時間を超える、超超超大作なので、製作費がいくらかかるか。
最近では、CG(コンピューターグラフィック)の映像が、ものすごく進歩していますので、そういったものを取り入れて、作り直して欲しいなと思う次第であります。
次回も、もう少しお話を続けます。お楽しみに(*^^)v


すごいですねえ、80時間!!
3時間程度の映画1本にまとめようとしてもとうてい不可能なんでしょうね。
投稿: ハマジー | 2007年8月30日 (木) 10時37分