三国志について(3)
やくざ映画などを見ると、兄弟の杯(さかずき)を交わすとか、おやじさん、おじき、など、義兄弟からくる呼び名がよく出てきますが、三国志の中にもよく出てきます。一番有名なのが、劉備・関羽・張飛の「桃園での誓い」でしょうか。出会った3人が、義兄弟の契りを交わし、漢室再興のために立ち上がることを目標に結束する場面です。
映画の中でも、劉備は関羽のことを次男(アーディ)、張飛のことを三男(サンディ)と呼んでいます。( )内は中国語の発音です。
驚くのは、この時代背景です。この三国志の話が進んでいた頃の日本はというと、女王卑弥呼の時代です。三国志だけ見ていると、日本の戦国時代のように、鎧を着て馬にまたがり、弓や槍、刀を振り回し、関ヶ原の合戦のような場面がよく出てきますが、日本ではそのころまだ青銅器の時代で、鉄の武器はまだありません。そんな時代から、杯を交わして兄弟の契りを結ぶ、現代のやくざ社会に繋がっていたかと思うと、人間は昔からやってることは変わんないんだな~と驚いてしまいます。
一昔前に、ビジネス専門誌などに、歴史上の武将に学ぶ人身掌握術とか、部下を管理するなら諸葛亮に学べとか、プチ歴史ブームが巻き起こり、通勤電車の車内の中づり広告に、信長や秀吉、チンギスハーンからナポレオンまで、さまざまな歴史上の人物の顔がお目見えした頃がありました。
このあたりも、三国志の見所の一つでしょう。やたらカリカリして、部下が失敗すると怒鳴り散らして怒り、うまくいくと自分の功績のように振舞う武将もいれば、常に部下の身を案じて、窮地となれば自ら乗り込んで部下を救い出そうとする武将もいる。上司に媚びへつらって自分の立場を守ろうとする部下や、逆に上司に苦言を呈してでも、過ちを正そうとする部下もいる。現代社会に通づるものがあります。
最近は北京オリンピックの影響で、中国の話題をよく耳にします。この機会に、三国志の世界を味わってみてはいかがでしょうか。マンガでもよし、映画でもよし、あと吉川英治著の三国志の小説もあります。現在愛読中であります。原作を日本人向けに書き直したもので、非常に読みやすいです。ただ、あまりにも登場人物が多いため、いきなり小説から入るとイメージが沸きにくいので、マンガか映画を見た後に読むことをお勧めします。
次回からは別の話題でお送りします(*^^)v


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