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2007年7月 3日 (火)

統計のお話

「年々、お年寄りの死亡事故が急増する傾向にあります。」 先日事故のニュースの折に、アナウンサーが言っていた言葉です。

事実、数字的に見れば、増加しているのでしょう。ただ、こういう説明の仕方だと、昔のお年寄りに比べて、最近のお年寄りは、暴走族のように信号無視はあたりまえ、車道への飛び出しもあたりまえ、暴走じいさんや暴走ばあさんには気をつけましょう・・・そういう風に聞こえちゃうんですよね。

この現象は、日本における人口の構成比のうち、高齢者の割合が急増したため、当然のことながら、事故にあう確率的に考えても、人口の多い高齢者が、一番多くなって当然なわけです。

逆に、少子化の傾向にあるにもかかわらず、未成年者の自殺者が増加している方が、由々しき問題です。もともとの人数が減少しているのに、増加しているというのは、ある意味本当に増加していると言えます。

あと、最近問題となっているのが、「ネットゲーム中毒者」という言葉です。リンク記事を参照して頂くとわかりますが、テレビゲームなどをやりすぎると、社会的機能障害を引き起こすと書かれています。こういった問題も、どういう視点で物を見るかで、結果が変わってきてしまいます。確かに、過去に比較すれば、社会的機能障害を引き起こしている人たちの中で、テレビゲームに熱中している人の割合は増加しているでしょう。しかし、逆に考えると、単純にテレビゲームに熱中している人の数が、圧倒的に増えてきているとも言えるのではないでしょうか。

単純に、総数だけを比較してしまうと、本来の数値の意味を見失うことがあります。たとえば、運転免許を持っていると癌にかかりやすい、なんて表現もできてしまうわけです。癌にかかっている人の80%以上が運転免許を持っていたとしても、原因と結果に因果関係がなければ、意味を成さないことになります。

新しいものが世の中に誕生し、それが認知され始めると、とたんにそれを批判する人が現れます。一昔前、家庭にテレビがいっきに普及し始めた頃、「一億総白痴化」なんて言葉がまことしやかに、用いられていましたが、今はそれがインターネットやテレビゲームに置き換わっているだけだと思います。要は、それを利用する側の意識の問題であって、利用者の中に、たまたま問題を起こした者がいたからといって、これみよがしに吊るしあげるのはどんなもんかと、私は思います (*^^)v