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2007年4月25日 (水)

クロサギを見て

TUTAYAのレンタルで、『クロサギ』を観ました。詐欺師のTVドラマだったんですが、詐欺の手口としては、どうしてもTV放映用ということで、けっこう穴だらけだったんですが、恋愛ドラマとしては結構おもしろかったです。

推理小説を書く 小説家の方は、完全犯罪とかをテーマにした場合、「必ずどこかに絶対実行不可能な要素を盛り込んでおくことが、小説家のモラルである」、と巻末の評論の中に書いてありました。まあ、そうでしょうね、真似する人が出てきたら困りますもんね^^;

しかしながら、貴志祐介作の『青の炎』を読んだ時は、衝撃が走りました。この作品は映画化もされていますが、小説の方を読んで下さい。読み進めていくと、この作者は本当に人を殺した事があるんじゃないか?と思われるくらい、犯罪を犯すものの心理が克明に描写されています。読んでいて、心理的にとても怖くなってきます。さすがホラー作家の書く推理小説は一味違うな~と感心します。

この小説では、自然死にみせかけて義父を殺す計画が中心なのですが、このとおりにやれば、完全犯罪が成立するんじゃないか?と思わされてしまいます。一応、巻末の解説の中に、実行しても、法医学的には見破られるとは書かれているのですが、これも検死をすればの話で、そのまま葬儀が行われてしまったら・・・怖い怖い(-.-)

詐欺の話に戻りますが、詐欺が悪質なのは人を裏切ることにあります。窃盗や強盗は、見ず知らずの人がいきなり襲いかかってくるわけですが、詐欺は相手を信用させることから入りますから、お互いを知っているというのが、他の犯罪と違うところ。もちろん、法的にも罪はかなり重くなります。

それと、仮にお金をだまし盗られた後で、犯人が捕まっても、お金が返ってくる保証はありません。警察が犯人を捕まえて検挙するのは、刑事告訴であって、その人の罪を問うものであり、被害者の救済のためではありません。盗られたお金を取り返すには、別に民事訴訟を起こす必要があります。その場合、犯人が盗ったお金を、自分の借金払いとかに当てて、すでに持っていないような場合は、犯人に財産でもない限り、全額を一括で取り返すことは不可能になります。

自分で苦労して貯めたお金を、誰かに手渡す場合は、事の如何にかかわらず、信用のおける人に必ず一回は相談しましょう。もちろん、お金を渡す相手に相談したってだめですよ・・・相手が詐欺師なら特にね ^^;