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2007年9月 1日 (土)

三国志について(3)

やくざ映画などを見ると、兄弟の杯(さかずき)を交わすとか、おやじさん、おじき、など、義兄弟からくる呼び名がよく出てきますが、三国志の中にもよく出てきます。一番有名なのが、劉備・関羽・張飛の「桃園での誓い」でしょうか。出会った3人が、義兄弟の契りを交わし、漢室再興のために立ち上がることを目標に結束する場面です。

映画の中でも、劉備は関羽のことを次男(アーディ)、張飛のことを三男(サンディ)と呼んでいます。(  )内は中国語の発音です。

驚くのは、この時代背景です。この三国志の話が進んでいた頃の日本はというと、女王卑弥呼の時代です。三国志だけ見ていると、日本の戦国時代のように、鎧を着て馬にまたがり、弓や槍、刀を振り回し、関ヶ原の合戦のような場面がよく出てきますが、日本ではそのころまだ青銅器の時代で、鉄の武器はまだありません。そんな時代から、杯を交わして兄弟の契りを結ぶ、現代のやくざ社会に繋がっていたかと思うと、人間は昔からやってることは変わんないんだな~と驚いてしまいます。

一昔前に、ビジネス専門誌などに、歴史上の武将に学ぶ人身掌握術とか、部下を管理するなら諸葛亮に学べとか、プチ歴史ブームが巻き起こり、通勤電車の車内の中づり広告に、信長や秀吉、チンギスハーンからナポレオンまで、さまざまな歴史上の人物の顔がお目見えした頃がありました。

このあたりも、三国志の見所の一つでしょう。やたらカリカリして、部下が失敗すると怒鳴り散らして怒り、うまくいくと自分の功績のように振舞う武将もいれば、常に部下の身を案じて、窮地となれば自ら乗り込んで部下を救い出そうとする武将もいる。上司に媚びへつらって自分の立場を守ろうとする部下や、逆に上司に苦言を呈してでも、過ちを正そうとする部下もいる。現代社会に通づるものがあります。

最近は北京オリンピックの影響で、中国の話題をよく耳にします。この機会に、三国志の世界を味わってみてはいかがでしょうか。マンガでもよし、映画でもよし、あと吉川英治著の三国志の小説もあります。現在愛読中であります。原作を日本人向けに書き直したもので、非常に読みやすいです。ただ、あまりにも登場人物が多いため、いきなり小説から入るとイメージが沸きにくいので、マンガか映画を見た後に読むことをお勧めします。

次回からは別の話題でお送りします(*^^)v

2007年8月30日 (木)

三国志について(2)

物語の大筋は、退廃した中国の統一を目指す、英雄たちの物語・・・というような内容で、実際の史実に基づいてはいるものの、かなり物語的に脚色されたり、創作された部分も多いので、すべてが史実であるとは言い難いのですが、ストーリーとしてはなかなか面白いものがあります。詳しくはこちら→「三国志」をご参照ください。

最終的には、魏(曹操)・呉(孫堅)・蜀(劉備)の三国での統一合戦となるのですが、物語終盤になると、曹操・劉備は年齢のため死亡し、その子供が後を継いでの話となります。曹操の後を継いだ子供(曹杯)は、野望に満ち溢れた性格で、劉備の後を継いだ子供(劉禅)は、金持ちのボンボンタイプ。劉備は死に際に、後見人である諸葛亮に、「国を任せる器でないと判断したら、劉禅を追放し、諸葛亮が国主として、蜀国を守ってくれ。」と遺言を残しますが、仁徳に厚い諸葛亮は、それができず、結果として蜀国は魏に下ることとなってしまいます。

こういった、人情物語が随所に見られ、物語に大きな幅を持たせています。劉備にしても、血筋は漢室の血を引く高貴な生まれとなっていますが、登場のしかたは、貧乏な、わらじ売りです。そんな貧乏な若者が、大国をまとめあげる国主となる、サクセスストーリーも見せ場のひとつでしょう。もちろん、最初からとんとん拍子にのし上がっていくわけではなく、わらじ売りの小僧とバカにされたり、戦果をあげても、その功績を横取りされたり、戦に破れて九死に一生を得たりと、紆余曲折を経て、一国の主となっていきます。その過程において、一番注目されるのは、劉備の仁徳です。力でねじ伏せようとする曹操とは対照的に、劉備は情を重んじます。それにより、劉備に心酔された各地の豪傑が、劉備の元に自然と集まるようになっていきます。

戦の場面も、計略を張り巡らせたり、味方の裏切りがあったり、欲に目がくらんだボンクラ武将がへまをやらかしたりと、見どころはいっぱいあります。残念なのは、あまりにスケールの大きな戦いのため、先に紹介したDVDの映画では、そのあたりがうまく表現できていない事です。予算の問題だと思いますが、戦場がちとさみしい感じをうけました。黒沢明とかが、メガホンを握っていたら、かなり違っていたのではないかと思いますが、総時間80時間を超える、超超超大作なので、製作費がいくらかかるか。

最近では、CG(コンピューターグラフィック)の映像が、ものすごく進歩していますので、そういったものを取り入れて、作り直して欲しいなと思う次第であります。

次回も、もう少しお話を続けます。お楽しみに(*^^)v

2007年8月28日 (火)

三国志について(1)

ゲームの世界から入って、興味を持って、その道に首を突っ込むという事が、私の場合よくあります。フライトシミュレーターやって、本物の飛行機の操縦までやってしまうとか、株式ゲームにはまって、会社四季報買い込んだりとか、競馬ゲームにはまって、競馬新聞買ってみたりとか、数え上げたらきりがありません。

というのも、最近のシミュレーション系のゲームは本当によくできていて、現実の世界を知っていればいるほど、その楽しさが増すように作り込まれているためです。もちろん、専門的な知識がなくとも、ゲームとしては十分楽しめるのですが、しかし、その世界を実際に知っているといないでは、大違いです。

そういったゲームのなかに、歴史物のゲームがあります。代表的なメーカーとしては、コーエーさんがあげられます。信長の野望シリーズはもとより、三国志、太閤立志伝などなど、まだファミコンが世に出る前から、パソコンゲーム業界で活躍していた老舗です。

なかでも三国志シリーズは、ファミコン・スーパーファミコン・PS2などの時代を経て、11作品が作られています。ゲームのシステムもどんどん進化して、なかなか楽しめる作品です。ただ、登場人物の人間関係や背景などがわからないと、面白味も半減してしまいます。

私の場合は、まず横山光輝の漫画の三国志を読みました。その後、TUTAYAにレンタルDVDがあるのを発見し、全巻見ました。このDVDのボリュームがすごくて、1本にCD2枚入っているのですが、CD1枚に3話(各60分)入っています。つまり1本借りると、6時間分の話が入っているわけです。しかも、巻数が14巻まであります。ネットで6万5千円で売ってますが、レンタルで十分でしょう。よくばって、2巻借りて、1週間で見切れなかったこともありました。

残念なのは、日本語の吹き替えはありません。字幕のみです。もちろん中国語で話しています。しょっちゅう出てくる中国語は、無意識に覚えてしまうくらい、どっぷり三国志の世界に浸れます。あまりにもスケールの大きな作品なので、話の途中で、役者が変わってしまう人物もいて、多少混乱する場面もあります。そのへんも、MADE IN CHINA なので、辛抱しましょう。

主役級の役者の演技は、なかなか見ごたえがありますが、エキストラの兵隊とかは、もろ素人演技なのが泣かせます。ただ、一人だけ納得がいかないのが、超主役級の劉備玄徳のキャストです。どう見ても、イメージに会わない、ただのおっちゃんです。他の配役はなかなかイメージ通りなんですが、劉備がいけません。でも、実は中国ではものすごく人気のある役者さんだそうで、他の中国映画にも主役で出てたりします。これは謎です。

明日は、三国志の内容に迫りたいと思います。(*^^)v