不良学生との集い(4)
人が生まれ持っているエネルギーは、ほぼ同等だと考えます。まあ、中には天才的な人もおりますが、これは例外として・・・。あとは、そのエネルギーをどういった方向に、放出するかで他人の評価が変わってきます。あくまでも、他人の評価ですから、自分の信じる道を突き進むというのも、ありなんでしょうが、我々が一つの社会の中で生活している限り、他人の評価を無視することは難しい事です。裁判での有罪判決・・・これも他人の評価の一つです。
不良学生の彼らは、そのエネルギーをどこに放出したらよいか、暗中模索の状態なのです。人は誰しも、自分が所属する小さな社会において、自分の存在意義を意識します。その存在が、否定されると結果的に本人にとっても、その周囲にいる人にも悲しい結末となります。奇妙キテレツな風貌をするのも、ひとつの存在アピールなわけで、別の場所にきちんと居場所を作ってやれば、意外に元に戻ったりします。
中学校の数学は、中2までのレベルであれば、小学校の算数の能力で解くことが可能です。逆に言うと、小学校で学習する算数は、思っている以上に高度なことをやっているわけです。小・中の違いは、解き方にあるだけで、問題の質は変わりません。
テストの結果は、残念ながら100点はおりませんでした。しかし、さすがに中学生ですから80点や90点がほとんど。これが、彼らにとってうまい具合に刺激となりました。今まではテストとなると、10点とか15点しか取れなかったのが、思わぬ高得点となったため、
「先生!もう1枚やらして。今度こそ100点取っちゃる。」
小4のテストである、なんて事は些細な事です。基礎はここから始まるのです。彼らはこのペースで小4・小5・小6・・・と毎回授業の度にステップアップしていきました。教室内での座席も、最前列に5人が横並びという状況に自然となっていきました。そして数ヵ月後・・・学校でドンケツ争いをしていた子供たちが、数学に限ってのことではありますが、学年順位が真ん中より上になりました。本人たちも大喜びです。何かに自信を持つと、人は変わっていきます。
残念だったのは、頭の色が自然に黒に戻ってしまった事です。まっ金金のままトップを目指して欲しかったのですが、まあこれも自然の成り行きでしょうか。結果的に彼らは通常のクラスに編入されなおされました。(*^^)v


最近のコメント